この度当社は、株式会社グレイスグループへ出資し、同社の実施する、選択的卵子凍結保存サービス「Grace Bank」に関して業務提携をさせていただく事となりました。
Grace Bankは将来の妊娠・出産を考える女性にご利用いただける“卵子のタイムマシン”としての「選択的卵子凍結・保存サービス」であり、Grace Bankウェブサイト(https://gracebank.jp)からお申し込みいただくことでご利用いただけます。
当社はこの度の同社への出資および本業務提携を通じて、最大限のシナジーを追求し、お互いの事業発展を目指してまいります。
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当社の親会社である株式会社日本トリム(東証1部上場、証券コード:6788)が、当社が本日、2020年12月8日付で、東京証券取引所へ新規上場申請を行った件について開示しておりますので、お知らせいたします。
尚、詳細は同社のプレスリリースをご参照ください。
当社はこの度、同種由来iPS細胞由来心筋細胞シートの製造方法に関する研究開発を推進し、さらに効率的な生産技術を確立し、再生医療等製品としての製造販売の承認の取得を目指すクオリプス株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:草薙 尊之)が実施する、第三者割当増資の一部を引き受ける事となりましたので、お知らせ致します。
クオリプス株式会社は同種由来iPS細胞由来心筋細胞シートの早期実用化を進めるべく、現在、大阪大学で実施中の医師主導治験を支援するとともに、当該製品の製造・供給体制を構築するため、本年夏に商業用細胞培養加工施設を大阪府箕面市に稼働させました。今後、3年後の上市に向けて、研究開発の加速化、商業用細胞製造施設の安定稼働を図り、事業化体制を構築するとともに、海外展開のための準備、第2、第3プロジェクトの探索研究を推進しています。
当社は今回のクオリプス株式会社の第三者割当増資により、同社と当社主管業とのシナジーの追求、そして、再生医療分野における強固なネットワーク構築を目指して参ります。
【クオリプス株式会社について】
クオリプス株式会社は、2017年3月に大阪大学の技術・研究成果をベースに、同種由来iPS細胞由来心筋細胞シートの開発・事業化を目的に設立された大阪大学発のベンチャーです。同種由来iPS細胞由来心筋細胞シートの製造方法に関する研究開発を推進し、さらに効率的な生産技術を確立して、世界に先駆けて再生医療等製品として製造販売承認を取得することを目指しています。
大阪市立大学を中心とする研究グループによる、低酸素性虚血性脳症に対する自己臍帯血治療の第二相試験の開始が発表されました。
当グループは、既に第一相試験6症例で安全性を確認しており、この第二相試験では治療の実施可能性と効果を確認するため、全国18の施設で15症例が実施される予定です。
本研究はAMEDの「再生医療実用化研究事業」における研究開発課題として支援を受けております。当社は、関東圏で実施される一部症例の細胞分離とその運搬で、この研究をサポートさせていただきます。
国立大学法人大阪大学(所在地:大阪府吹田市、総長:西尾章治郎、以下「大阪大学」)と株式会社ステムセル研究所(本社:東京都港区、代表取締役社長:清水崇文、以下「ステムセル研究所」)は、2020年10月22日付で、新たな半月板治療の開発に関する共同研究契約を締結しましたので、お知らせいたします。
膝関節半月板の重度損傷および部分切除などによる半月板欠損は、変形性膝関節症の主な原因の一つです。半月板損傷は、スポーツ外傷から中高齢者変性損傷まで幅広い年代でみられ、組織の血行が乏しいため自己修復能が低く、自然治癒は困難です。そのため手術治療が多く、米国欧州ではそれぞれ年間100万例、60万例以上あり、本邦でも約6万例以上行われ、その7割以上が切除術です。大阪大学大学院医学系研究科スポーツ医学の中田研教授のグループでは、縫合術のみでは治療することが困難な半月板部分欠損に対して「アテロコラーゲン半月板機能修復材(atelocollagen meniscus substitute :ACMS)」による治療を開発・臨床応用しており、一定の治療改善効果を得ています。しかしながら、より広範囲な半月板欠損に対しては、再生医療の三要素であるスキャフォールド(ACMSがこれに該当)、細胞源、増殖・分化因子を併せて活用することによる、さらに高い効果を持つ修復材や治療法の開発が必要です。
臍帯組織由来間葉系幹細胞(UC-MSC)は、自己複製能と多分化能を有し、また、成体由来MSCと比べて免疫寛容性が高いとされ、他家移植の細胞源として着目されています。そこで、本研究では、大阪大学が有するアテロコラーゲン半月板機能修復材を活用した三次元力学負荷培養の技術に、ステムセル研究所が提供する他家UC-MSCを組み合わせることによって、新たな半月板治療法の開発を目指します。また、MSC由来エクソソームは組織修復作用・免疫調整作用について医療分野での活用が期待されています。本研究においても、UC-MSCから分泌される液性因子・エクソソームの生理活性を解析し、半月板の治療に役立てることができるか検討いたします。
大阪大学とステムセル研究所は、本共同研究の締結により産学連携を積極的に推進することで、再生医療の実用化に向けた様々な課題を産学両面から解決し、より良い医療の提供と健康社会の実現に向けて貢献して参ります。
【プレスリリースはこちら】
この度、株式会社ステムセル研究所では、日本初の自家さい帯(へその緒)由来細胞の臨床応用の実現に向け、東京大学医科学研究所および東京大学医学部附属病院との共同研究を開始いたしました。
手術が必要な先天性形態異常(口蓋裂、食道閉鎖症、腹壁欠損症等)においては、子供の成長過程などを考慮すると、自家組織または自家細胞の生着率がより高く、長期に機能するであろうと考えられます。さい帯組織から採取できる幹細胞を用いた再生医療については、その安全性と有効性が明らかになりつつあり、近年目覚ましく進展している分野の一つです。そこで、本研究においては、基礎研究を行い安全性を十分に確認した上で、自家さい帯細胞を用いて、将来的に小児形態異常等の先天性疾患を治療することができるよう、取り組んで参ります。
研究の体制としては、東京大学医科学研究所附属病院の長村 登紀子准教授の研究チームが正常児または疾患患児のさい帯由来細胞を調製し、東京大学医学部附属病院の星 和人教授と古村 眞特任教授の研究チームが3D培養を含めた培養系の確立および小型動物モデルを用いた有効性の確認試験を担い、ステムセル研究所がこれをサポート致します。
ステムセル研究所では現在、2021年の初頭を目途に、自家さい帯の保管事業を開始すべく、東京大学医科学研究所のノウハウに基づく高品質な自家さい帯組織保管のための技術導入と、神奈川県横浜市における新たな細胞培養加工施設(GCTP基準に準拠)の建設工事を順調に進めています。本研究における東京大学とステムセル研究所の産学連携による相乗効果により、自家さい帯由来細胞の臨床応用が早期に実現できるよう目指して参ります。
<研究の名称>「自家臍帯由来細胞を用いたティッシュエンジニアリングの研究開発」
<共同研究者> 東京大学医科学研究所附属病院、東京大学医学部附属病院
<登録期間> 2020年9月1日~2021年8月31日
<研究目的> 自家さい帯由来の細胞を用いた、先天性形態学的な異常部位の組織を再生する治療法の開発。
<研究概要>
– 正常児または疾患患児のさい帯由来細胞の調製。
– さい帯由来細胞の3D培養を含めた培養系の確立と品質評価。
– 骨欠損モデルマウス等による有効性の検証。 – 自家さい帯組織のバンキングシステムの構築。
自家さい帯由来細胞を用いた研究開発に関するお知らせ(Press Release)
